越後長岡 よもぎひら温泉 和泉屋

よもぎひらの日々の出来事 和泉屋のブログ

今日のイカペディア|2011年12月24日(土)

450年前のラブレター

おはようございます。
イカピーでございます。(画像に意味はありませんw)
いかピ~1.JPG

今日はクリスマスイブということで、戦国時代にあったラブストーリーをご紹介しようと思います。

とある男の話。
彼の恋人は同じ職場の部下でした。
周囲からも公認のカップルでしたが、ある時男は恋人から浮気を疑われてしまいます。
しかも相手は男の部下、恋人にとっては同僚にあたる人物です。
恋人に疑われたことに焦った男は、疑いをはらすべく手紙を書きました。

「確かに俺の方からアイツに迫ったことはある。
でもアイツには『体調が悪いから・・・』といって断られてきた。
これまでアイツと寝たことはないし、これからそんな約束もない。
まして今はお前の事で頭がいっぱいでアイツの事なんて思い浮かびもしない!
お前ともっと近づきたくて、いろいろやったりしたけど返ってお前に疑われることになって困惑してる。
お前に疑われたままじゃ、俺は何も手につかないんだ。
八幡菩薩、諏訪大明神・・・とにかくありったけの神様に誓うよ。
本当ならこんな手紙じゃなくって、誓約書に書いて送りたいくらいなんだ。
でも、急いで気持ちを伝えたいから、手紙で送らせてもらうよ」
(現代語訳 byイカピー)

必死で浮気が未遂であることを弁明し、恋人を一番大切に思っているということをアピールする手紙を送りました。
この熱意を感じて恋人は男を許し、一層関係を深めたといいます。

この手紙を書いた「男」というのはあの有名な武田信玄の若いころ。
問題の送った相手、「恋人」というのが春日源助、後に高坂昌信と名乗る武田の名将。
そうです Σ(゚∀゚;)
ちなみに文中の「アイツ」という浮気相手も弥七郎という男。
つまりこの騒動、男だけの三角関係なんです。

実は戦国時代で男同士のラブストーリーというのは割と一般的な文化でした。
「武将たるもの男も女も等しく愛せて一人前」なんていわれてるくらいです。
とはいえ、主君の側から家臣にこんな手紙を書くのは珍しいでしょうし、
それが450年もたった現在に世間にさらされようとは天下の武田信玄も夢にも思わなかったでしょうねぇ。
手紙を送られた春日君、後の高坂昌信は軍事・政治とも優秀なうえ戦国時代きっての美男子として有名な武将です。
この手紙から、そのイケメンぶりが窺えようってものです。

これをご覧の皆様は浮気なんかしないで、ステキなお相手と聖夜をお過ごしくださいませ。
ではメリークリスマス!!

“450年前のラブレター” への1件のコメント

  1. 札幌のトラ(廣井  章) より:

    転勤で甲府に12年いて、信玄公祭りも毎年みておりましたが、高坂某のことは知りませんでした。甲州と蓬平の共通な方言に、ブチャル(捨てる)、とぶ(走る)、あいさ(間)などがあります。
    甲州のボコ(子供)、と蓬平のボコサマ
    (蚕)と、なにか関係ありそうに思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。