越後長岡 よもぎひら温泉 和泉屋

よもぎひらの日々の出来事 和泉屋のブログ

2012年11月30日(金)

戦国時代のミドルネーム①

おはようございます。
いつ本格的な降雪が来るかと戦々恐々としておりますイカピーでございます。
イカピー 和泉屋.jpg
(雪が降っても作務衣に羽織スタイルはかわりません。)

先日、友人と一緒に映画「のぼうの城」を拝見してまいりました。
おおよその基礎知識はもっていたつもりでしたが、血縁関係など誤解していた部分もあり、純粋に映画としても大変面白かったです。
機会があれば「埼玉県行田市」の歴史好きの方と語らってみたいですね。
のぼうのしろ.jpg

では、今回のテーマに参ります。
「和泉に分別あらば、越後七郡かなうものなし」
戦国歴史大好きな五十嵐が、その中でも最も好きな武将、上杉謙信の言葉です。
意味は・・・・「和泉屋に思慮分別があれば新潟で一番の宿になれる」・・・とかそんなカンジの・・・

もちろんウソです。内外各所から怒られそうなんで先に謝っておきますm(_ _)m。

本当の意味は、上杉の武将の一人でこれも五十嵐が大好きな「柿崎景家(かきざきかげいえ)」という武将に対して、
「柿崎にもうすこし思慮分別があれば、この越後で最高の武将なんだがなぁ」
と、勇猛だけどちょっと短気で喧嘩早いところのある部下に向けた言葉です。
しかし上杉謙信は部下の柿崎景家のことをなんで「和泉」と呼んでいるんでしょうか?
柿崎和泉守景家.gif
↑↑↑「柿崎景家さん」

これは、この柿崎という武将の公式名「柿崎・和泉守(いずみのかみ)・景家」のミドルネームを呼んでいるためです。

昨今、ちょっとした戦国ブームで、ドラマ・映画・小説をご覧になった方もいらっしゃると思います。
その中で、武将達が名前を呼び合うのに「◯◯のかみ」という名称を使うシーンがしばしば出てきます。

このミドルネーム、戦国時代の役職とニックネームの中間のようなものなのです。
上記の柿崎さんを例にすると、名前の「景家」というのは、諱もしくは忌み名(どちらも読みは「いみな」)といい、親や上司など目上の特別な人のみが口にしていい名前とされてきました。
(最初の例文では上杉謙信は柿崎さんを「景家」と諱で呼んでいい立場なんですが、役職をさらに親しみを込めて略して「和泉」と呼んでいます)
それ以外の同僚や部下が彼を呼ぶときに使われるのがこのミドルネームなのですが、この名前の付け方が微妙と言うか、ちょっと面白いのです。

「和泉守」という役職は「和泉の国(現在の大阪府和泉市一帯)の守護者」という重要な職務です。
しかし、我らが越後の大将である上杉謙信のさらに部下である柿崎さんにそんな権限はありません。

というか、柿崎さんが大阪に行ったことあるかどうかすら怪しいです(・ω・;)

この「◯◯守」という役職は鎌倉時代に設定された律令制という法律に基づき、本来は文字通りにそれぞれの国の守護者・大将という意味を持っていました。
しかし戦国時代になって、それぞれの国が自治権を主張するようになると、その鎌倉時代の風習を真似て自分の部下に「◯◯守」と勝手に実権のない役職を割り振るようになりました。
なので、武田信玄の軍団のなかにも、織田信長の軍団のなかにも「美濃守(岐阜の大将)」だの「筑前守(福岡の大将)」だのという役職を割り振られた人達がたくさんいるわけです。

言ってしまえば「キミはうちの軍団内での大阪のボスって設定ね」というゴッコ遊びみたいなものなんです。

意外にいいかげんというか、お茶目な役職の決め方ですよね(;^ω^)

次回に続きます。

2012年11月26日(月)

第2回お座敷寄席

厳しい冬がもう、すぐそこまで来ている「よもぎひら」。
みなさん、いかがお過ごしでしょうか?ブログ部部長の安尾です。
24.11.24 和泉屋 お座敷寄席 (8)_R.JPG








あっ!!
これ僕じゃなかったw

この方は漫才コンビ「宮川 陽・昇」の陽さんです。
先日、和泉屋で行われた「招福お座敷寄席」に出演してくださった芸人さんなんです。

ヤスオ 顔写真_R.jpg
こっちが僕ですね。

「招福お座敷寄席」は今回で2回目です。
今年は前回を上回る大勢のお客様が集まってくださいました。
出演は浅草で人気の芸人さんたちで、「笑点」の前説で
ご活躍しているとのこと。僕自身もとても楽しみにしていました。
24.11.24 和泉屋 お座敷寄席 (11)_R.JPG

トップバッターは落語家の瀧川鯉津さん。
話を聞いてみるとこの方は地元の越路町出身とのこと。
24.11.24 和泉屋 お座敷寄席 (16)_R.JPG
地元出身の落語家ということもあって、皆さん熱心に耳を傾けていました。
落語ならではの随所に仕掛けられた笑いが面白かったです。

2番手は漫才協会の四天王と呼ばれている「宮田陽・昇」さん。
最近のお笑いブームのおかげもあって普段から聞きなれている漫才は
テンポもよく、とても面白かったです。

24.11.24 和泉屋 お座敷寄席 (25)_R.JPG
時折飛び出してくる、新潟や長岡のネタが面白かったです。

最後に登場したのが今回の真打ち「ぴろき」さん
24.11.24 和泉屋 お座敷寄席 (73)_R.JPG
ぴろきさんには昨年のお座敷寄席にも出演していただきました。

ギタレレを片手に繰り出される、あいかわらずの自虐ネタが
会場にお越しの皆さまの笑いを誘っていました。
24.11.24 和泉屋 お座敷寄席 (90)_R.JPG
会場は笑いの渦に包まれ、あっという間の1時間半でした。

出演後にはぴろきさん自らサインや、自信の漫談CDを販売してくださいました。売り上げも上々だったようです。
24.11.24 和泉屋 お座敷寄席 (91)_R.JPG

会場を後にするお客様からは、
「今年も面白かったヨ!!」
「サインもらっちゃった❤」と皆さん楽しんでいただけたようです。

今年も好評のうちに幕を閉じた
「招福お座敷寄席」来年移行も継続して開催していきたいと思います。

記念にぴろきさんと
お座敷寄席 ぴろきさんと_R.JPG

和泉屋 ブログ部 部長 安尾

2012年11月19日(月)

ご年配の方への②

おはようございます。
1週間ほど風邪に苦しめられたイカピーでございます。
今回の風邪は長引きますゆえ、皆様もお気を付けあれ。

まずは久方ぶりに頂戴したコメントの返信をば。
>手田さん
お久しぶりでございます。
お察しの通りの冷え込みと、ご憂慮頂いた通りの体調不良に苦しんでおりました(; ・ω・)
また機会がございましたら和泉屋へお越しください。今度はお子様も一緒にお会いできると嬉しいです。

前回、五十嵐が日経新聞の記事を見て、ご年配の方々により喜んで頂くために、
どんなことができるか考えてみたというお話をいたしました。

和泉屋では現在、料理の量を少な目にして料金をお安くしたご年配向け企画「すこやかプラン」というものを行っております。
こちらはこちらでご好評をいただいているのですが、
ただ「ご年配向け=安価」という方向でなく
「おじいちゃん、おばあちゃんが、ちょっと高額でも喜んでもらえるようなサービス」
「たまには贅沢をしたい!という欲求を満たせるような企画」
というものを提供できないものかと、不肖五十嵐は愚考いたしました。

これまで私たちは宿泊プランを考える際、
女性向けプランなら、若い女性スタッフに、
ご夫婦向けプランなら、既婚のスタッフに、
ファミリー向けプランなら、小さな子供のいるスタッフに・・・・
と、それぞれどんなサービス特典があったら嬉しいかを聞いて企画を練ってきました。

しかし今回は和泉屋スタッフにそれほど高齢な者もおりませんので、どんな物が喜ばれるのか悩んでいます。
例えば、
「足の悪い方のために自宅までお迎えに伺うサービス」
「朝食のバイキングで料理をとってさし上げるサービス」
「地元観光をスタッフがガイドするサービス」
・・・・とまぁ実現可能かどうかはともかく、五十嵐が思いつくところではこんなところでございましょうか。

そこで、お願いでございます。
ご高齢の方を中心に、そのご家族の方々でも、
「ちょっと料金が高額でも、こんな年配向けサービスがあったら嬉しい」
というものがございましたら、このブログのコメントでも、直接お越し頂いた時にでもお聞かせいただきたいと思います。
和泉屋の一層のサービス向上のため、ご協力ください!

まぁ本音を言えば、和泉屋の利益のためというより、個人的におじいちゃん達が喜ぶことを知りたいという興味の方が勝るのですけれども(^ω^;)

2012年11月17日(土)

初雪

昨日は一段と寒い夜になりました。女将の智子です。
和泉屋 ともこ女将.jpg
(忘年会シーズンですね。皆さんも『うさ耳』つけて盛り上がるのはいかがでしょうか?)

今朝はあまりの寒さになかなか布団から出られませんでしたが、
意を決してカーテンを開けてみます。

やっぱりなぁ・・・寒いわけだ。

窓の外はうっすらと雪が積もっていました。

よもぎひらで初雪が降りました。

和泉屋 初雪 (2)_R.JPG
初雪はすぐに溶けて消えてしまうので
記念に撮りました。

やっと色づいたと思ったら、あっという間に
散っていく山の木々。
新潟の厳しい冬の訪れを感じられずにはいられません。

蓬平で過ごす毎日は、自然と共に生きていることを実感させられます。
でも、自分の力ではどうにもならないことがあるという事にも気付くこともしばしばですが・・・。

一面の雪景色はもう少し先のこと。今しばらくお待ちください。

和泉屋 雪景色.jpg
年を明けるとこんなに積もります。
初雪はかわいいもんですね(^_^)

よもぎひら温泉 和泉屋 女将 ともこ

2012年11月06日(火)

ご年配の方への①

おはようございます。
和泉屋のリレーブログ、今回はイカピーの番でございます。

五十嵐は日経新聞の連載小説や交友抄などの文化欄を読むのを毎朝の楽しみにしているのですが、先日珍しく一面の経済欄に興味を惹かれる記事があったので拝読しました。

その概要は
「今、日本人の購買力を年代別に分けると、40~60歳の壮年層と60歳以上の老人層がほぼかわらず、遠からず老人層がトップになるだろう」
「老人の方たちはお金を持っているが、老人対象の物が少なく、老人方はお金を持て余している」
「日本の製造業は老人向けの商品開発をするよりも、アジア諸国に廉価な商品を提供することに腐心している」
などなどです。

恥ずかしながら告白しますと、私は退職をなさり年金生活をされているご年配にそこまで金銭的な余裕があると考えていませんでした。
それが我々のような若年層はもとより、社会的地位があり、最も収入の高いと思われる壮年世代を追い抜かんほどの潜在的な金銭力があると聞いて、目から鱗が落ち、己の偏見を深く恥じ入りました。

そこで五十嵐が思ったのが「旅館業としてご年配の購買欲を満足させられないか」ということです。
上記の記事にあった通り、老人向けの商品が売れるとわかっていても、他国の若者向けに安い商品を大量販売したほうが利益になるというのが製造業の状況だそうです。
しかし我々旅館はお越し頂ける人数に限りがある為、薄利多売は目指すべきところではありません。

次回へ続きます。

2012年11月04日(日)

はじめて!?のおつけもの~三女将の挑戦~

こんにちは、以前書いたウナギ話のことでを良くイヂられる
ブログ部部長 安尾(ヤスオ)です。
うなぎ 安尾.jpg
「おれも喰いたいな~」とか、
いつ見てもウナギの話(更新してない)だからお腹いっぱいだよとか



皆さん、今回の話を読んで箸休めしてくださいm(__)m

前回の続き・・・

天空農園で収穫した『長岡菜
蓬平 女将 漬物挑戦.JPG

これを女将が自らの手でお漬物にするのが今回のテーマ。
にいがた朝ごはんプロジェクトの商品作りです。
(にいがた朝ごはんプロジェクトについてはこちら

蓬平 女将 漬物挑戦 (2).JPG
まずは、採れたて天空農園産『長岡菜』を洗います。

天空農園 蓬平.JPG
天空農園は有機肥料も使っていない、無農薬栽培!!
毎年、冬になると完全に埋まってしまう畑。
その畑で熟成された土(この辺りはベトっていいます。)が自慢です。
もちろん、自慢のベトで作った野菜も素晴らしいものばかりです。

蓬平女将会 長岡菜  (6).JPG
ベトを洗い流すのもよもぎひらの山々から湧き出る山清水
一年中、冷たい水が流れています。
洗い終わったら、かたい付け根を切り落としていきます。

蓬平女将会 長岡菜  (5).JPG 蓬平女将会 長岡菜  (7).JPG
さすが女将さん。手慣れた様子で早いこと早いこと。
それはまるで山姥(ヤ〇ンバ)・・・一流の板前のようです(^_^;)

蓬平女将会 長岡菜  (10).JPG
いよいよ、タルに漬け込む作業です。
「〇〇く~~ん、タル貸して~~」
用意された大きなタルに長岡菜を敷きつめていきます。

蓬平女将会 長岡菜  (11).JPG
「う~~ん、こんな感じかな
「いいんじゃない
「そんな感じ、そんな感じ
会話の端々に疑問符やアバウトなセリフが・・・
おもわず、「みなさんは漬物作ったりするんですか~?」と僕。
「ううん、やらいないよ!! 食べるの専門だもん(笑)」
と言いつつも、作業する手は止まりません。
さすが女将さん。やっぱり勢いも大切です!! と勉強させられました。

蓬平女将会 長岡菜  (12).JPG
手際良く詰め込んだら
バッ! ババッ!! っと勢いよく塩を振りかけていきます。
その姿はまるで、砂かけバ・・・(^_^;)

蓬平女将会 長岡菜  (13).JPG
「良し、塩はこれくらいかな?」
「〇〇く~ん、こんな感じ?」
う~んいいんじゃないですか?
何層にも重ねていきます。

蓬平女将会 長岡菜  (15).JPG
そして出来上がり、あとは一晩待つだけだそうです。

よもぎひらの女将が漬け込んだ『長岡菜』は
12月から各旅館の朝食に出す予定です。
ぜひともご賞味ください。
蓬平 三女将.JPG

和泉屋ブログ部 部長 安尾(ヤスオ)

2012年11月02日(金)

秋晴れとコスモス

皆さんこんにちは、女将の智・久コンビです。

私が久子です        こっちが智子です
   ↓↓↓                ↓↓↓
久子.JPG 智子.JPG

チョット気晴らしに『国営越後丘陵公園』行ってきました。
越後丘陵公園 (1).JPG

自称「よもぎひらのバラ」こと私たちは年中花盛りですが、
公園内のバラは見ごろを過ぎていたようです。
しかし、ほのかに漂う香りと一生懸命咲いている美しい花々に
見とれて参りました。
越後丘陵公園 (2).JPG 越後丘陵公園 (4).JPG
広々とした空間(日本海側最大の国営公園です)も訪れていた皆さんのお顔も
楽しそうでこちらもホット一息つきました。

広い公園内を散策していると、オススメを発見!!
売店にあった、ピンクのばらのソフトクリームです。
期間限定のその味は絶品でした。
(食べた後気づきました、まさかの写真撮り忘れ(T_T))

さらにオススメなのが、満開のコスモス畑です。
秋晴れに映えるピンクに白・黄色。
見ごたえ抜群でした。
越後丘陵公園 (6).JPG 越後丘陵公園 (8).JPG

丘陵公園内の木々も色づき、『秋』真っただ中です。
新潟の秋はあっという間に過ぎてしまいます。
ぜひ、新潟県の秋を探しに来てください。

三姉妹女将 モデル→久子 文→智子